最終更新日:2022.1.21
IWCの時計はメカ好きの時計ユーザーにとっては、魅力的な時計ブランドの一つです。IWCも他の時計同様に定期的なオーバーホールによるメンテナンスが必要不可欠となります。
こちらではIWCの時計修理・オーバーホールの依頼先の違いと価格の違い、さらに一部の時計メーカーに見られる並行品のメンテナンス差別のIWCでの有無についてまとめています。
IWCに並行差別はないがメンテナンス価格は高額
IWCは3大ラグジュアリーグループの一つ「リシュモングループ」傘下の時計メーカーとなっています。この「リシュモングループ」には、並行品のメンテナンス価格の差別化を図る「並行差別」は存在していません。
なので、IWCにも並行差別はありません。並行品のIWCであっても正規品であっても、メーカーでの時計修理・オーバーホールの対応に違いはありません。但し、IWCの正規メンテナンス依頼となるリシュモングループのコンプリートサービスは、高額な価格設定となっています。
IWC正規オーバーホール価格(作業内容)
IWCの正規メンテナンスは何しろ、その料金体型が複雑でわかり難い印象です。IWCの料金体型はムーブメントの違いはもちろん、モデルや使用バンドの違いによっても違いがあります。
IWCのモデル毎の価格表と作業内容を下記にまとめてみました。
ポートフィノ | レザーベルト | メタルベルト |
---|---|---|
自動巻 | 56,160円 | 66,960円 |
クロノグラフ | 69,120円 | 79,920円 |
ムーンフェイズ | 79,920円 | 90,720円 |
エイトデイズ | 92,880円 | 103,680円 |
アクアタイマー | ラバーベルト | メタルベルト |
---|---|---|
自動巻 | 56,160円 | 66,960円 |
クロノグラフ | 69,120円 | 79,920円 |
Sエディション | 92,880円 | 103,680円 |
インヂュニア | レザーベルト | メタルベルト |
---|---|---|
自動巻 | 79,920円~ | 90,720円〜 |
クロノグラフ | 79,920円~ | 90,720円〜 |
* 年式によって価格が変動します。
パイロットウォッチ | レザーベルト | メタルベルト |
---|---|---|
自動巻 | 56,160円 | 69,960円 |
クロノグラフ | 69,120円 | 79,920円 |
ポルトギーゼ | レザーベルト |
---|---|
自動巻 | 69,120円 |
手巻き | 79,920円 |
自社ムーブ | 92,880円 |
ヨットクラブ | 92,880円 |
パーペチュアルカレンダー | 159,840円 |
1.登録・消磁
2.診断
3.ケースの分解・ムーブメントの取り外し
4.ケースとブレスレットの研磨
5.ケースパーツと金属ブレスレットの超音波洗浄
6.ケースの再組み立て(防水性を確保するため新しいパッキンを使用)
7.ムーブメントの分解
8.ムーブメントパーツの超音波洗浄
9.ムーブメントパーツの検査・磨耗したパーツの交換
10.ムーブメントを一から再組み立て・潤滑
11.調整(ムーブメント・複雑機構・カレンダー機能)
12.針および文字盤の設定
13.時計を完全な形に再組み立て
14.IWC 基準に従った精度検査
15.防水検査
16.品質の最終検査
IWCの正規オーバーホール価格と作業内容は上記の通りですが、交換部品発生時には上記価格にプラスして、部品代の請求も合わせて行われます。IWCは並行差別を行わないリシュモングループ傘下の時計メーカーですので、正規品と並行品との間でメンテナンスの価格差は存在していません。
但し、IWCの正規メンテナンス価格は、上記の通り高額な価格設定が行われています。また、ベルトの違いや年式の違いなどによっても、そのメンテナンス価格に違いが生まれます。
IWCに並行差別はないとはいっても、正規メンテナンスの高額な価格が気になるユーザーも少なくないようです。しかし、IWCのコンプリートサービスは徹底したメンテナンスを行います。
正規ならではのパーツの豊富さを利用して、摩耗が強いパーツや不具合の原因となりそうなパーツは交換対応が積極的に行われ、予防整備的なメンテナンスがメーカー依頼の大きなメリットと捉えることができます。
または、高額なメンテナンス価格に加えて積極的に追加発生するこのような部品代の負担が、大きなデメリットだと捉えるユーザーもいらっしゃるかもしれません。
IWC正規メンテナンスの依頼方法
● 正規代理店に持ち込み
● ピックアップサービスを利用する
IWCの正規メンテナンスの依頼方法は上記2つの方法があります。対面でのメンテナンス依頼を希望する場合は、お近くのIWC正規販売店への持ち込みが良いでしょう。但し、正規販売店でのメンテナンス依頼は手数料をプラスされた請求が行われるようです。
尚、IWCが属するリシュモングループは、オメガなどのスウォッチグループとは異なり、グループ単位でメンテナンスを行うわけではありません。リシュモングループは単なる集合体に過ぎません。なので、IWCのメンテナンスはIWC本体だけが対応しています。
IWCへの正規メンテナンスの依頼は、正規販売店経由では手数料の負担があったり、近くに代理店が存在しない場合も含めて、最もおすすめとなるのはピックアップサービスを利用するのが良いのではと思います。
IWC正規メンテナンスの特典や注意事項と支払い方法
● 2年間保証
● メンテナンス保証書発行
● ポリッシュ付き
● 古いモデルや複雑モデルはスイス送り
● スイス送り見積もりは3ヶ月
● 見積もり後のキャンセルは3,300円(スイス送り16,500円)が必要
● 現金・クレジットカード
IWCのコンプリートサービスには2年間保証とポリッシュサービスが付与されています。この2年間のメーカー保証はメーカー依頼の最大の安心材料となるものです。また、時計修理店等ではオプション扱いとなるポリッシュサービスもメンテナンス価格に含まれています。
言ってしまえば、IWCのベルト違いのメンテナンス価格の違いはこのポリッシュにあります。また、メーカーメンテナンスは新品時の状態に戻すことを常としていますので、オプション設定されることはないようです。
IWCのピックアップサービスは見積もり自体は無料ですが、見積もり後のキャンセルにはキャンセル料の請求が行われ、時計返送に伴う料金として返送料の支払いが求められるようですので注意が必要となるでしょう。
そして、永久修理保証付きのIWCであっても、古いモデルや複雑モデルは了承のもとでスイス送りとなります。また、スイス見積もりは約3ヶ月間の時間、見積もり後のキャンセルにキャンセル料、さらに郵送料の請求も併せて行われます。
尚、IWCのコンプリートサービスの支払いは代引のみですが、その際には現金もしくはクレジットカード決済に対応しています。
IWCの修理・オーバーホールおすすめ時計修理専門店
IWCのメーカー「コンプリートサービス」の価格や納期に疑問を感じているようならば、メーカー以外の選択肢として民間の時計修理専門店への依頼の検討が良いでしょう。
その際のIWCの時計修理・オーバーホールの依頼先としておすすめなのが、次の2つの時計修理専門店を抑えておけば間違いないでしょう。
時計修理専門店シエン
腕時計修理シエンでは、数知れずのIWCのオーバーホールを手掛けてきました。 純正パーツでの修理は勿論、IWC独自の時計規格にそってオーバーホールいたします。 クロノメーターより規格が厳しいIWCだからこそ時計修理専門店シエンにお任せ下さい。
【時計修理専門店シエン】IWC基本価格
タイプ | 価格 |
---|---|
自動巻 | 23,000円~ |
クロノグラフ | 34,000円~ |
時計修理専門店シエン【大阪】
阪急梅田駅(茶屋町口)より徒歩5分
地下鉄御堂筋線梅田駅1番出口より徒歩6分 (※北改札口を出て右側方面)
地下鉄御堂筋線中津駅4番出口より徒歩3分
JR大阪駅(御堂筋北口)より徒歩10分
〒531-0072 大阪府大阪市北区豊崎3-10-2 I &F (アイアンドエフ)梅田 205
TEL. 06-6292-8885
受付時間:11:00〜19:00
時計修理専門店シエン【東京】
東京メトロ丸の内線西新宿駅2番出口より徒歩3分
都営大江戸線都庁前駅より徒歩5分
新宿駅西口より徒歩10分(JR線、京王線、小田急線、都営地下鉄線、成田エクスプレスなど11路線利用可能)
〒160-0023 東京都新宿区西新宿6-10-1新宿オークシティ新宿オークシティ日土地西新宿ビル8階サーブコープ内
TEL. 0120-068-065
受付時間:11:00〜17:00
*店舗へ足を運んで修理・オーバーホールを依頼される場合は事前の連絡が必要です。尚、東京の店舗では受付のみで時計の返却は郵送になります。
● 時計修理専門店シエン公式サイト
● 時計修理専門店シエンでのIWCオーバーホール実績と口コミ!
WATCH COMPANY
これまでIWCの時計の修理を数多く行ってきました。複雑機構搭載のモデルでも、あらゆるIWCの修理を承らせていただきます。IWC専門のチームを組み、メーカー同様のクオリティで修理を行います。IWC特有の故障に対しても熟練の技術者が修理いたします。
【WATCH COMPANY】IWC基本価格
タイプ | 価格 |
---|---|
自動巻 | 23,000円~ |
クロノグラフ | 35,000円~ |
WATCH COMPANY【東京店】
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋1-12-1大永舎ビル1F
営業時間:(平日 )10:00~19:00 (祝) 10:00~17:00 土・日曜日は休業
TEL:0120-214-707
WATCH COMPANY【横浜店】
〒231-0062 神奈川県横浜市中区桜木町1-1-7 ヒューリックみなとみらい10F サーブコープ
営業時間:(平日)10:00~17:00(土日・祝日)休業
TEL:0120-214-707
WATCH COMPANY【名古屋店】
〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄3-2-3 名古屋日興證券ビル4F
営業時間:(平日)10:00~17:00(土日・祝日)休業
TEL:0120-214-707
WATCH COMPANY【大阪】
〒542-0081 大阪府大阪市中央区南船場3-12-21心斎橋プラザビル新館(カルティエビル)4F
営業時間:(平日)10:00~17:00(土日・祝日)休業
TEL:0120-214-707
*WATCH COMPANY【東京店】以外は、全て時計修理・オーバーホールの依頼業務のみとなりますので、修理完了後やキャンセルでの時計は郵送にて返却されます。
まとめ:IWCの修理はメーカーと時計修理専門店から選ぶ
こちらのページではIWCの時計修理・オーバーホールのメンテナンスについて、まとめてお伝えしてみましたが参考になったでしょうか。IWCはリシュモングループ傘下の時計メーカーなので並行差別はありません。
IWCは並行品と正規品とで明確な差別は行われず、どちらの購入でもあってもメーカーでも平等に扱われますので、メーカーと時計修理専門店のそれぞれの特徴に合わせて、その依頼先の検討をされてみてはいかがでしょうか。
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