最終更新日:2022.1.21
時計の修理・オーバーホールといった時計メンテナンスは定期的に行わなければなりません。それがメーカーであっても時計修理専門店であっても変わりはありません。時計メンテナンスは定期的に行うことが最も重要なのです。
時計修理・オーバーホールは依頼を行なっただけでは、修理・オーバーホール作業が進行することはありません。まずは正確な見積もり作業を行なってから、実際の修理・オーバーホール作業へと移っていきます。しかし、見積もり作業後にキャンセルされる場合も少なくありません。
目次
時計修理・オーバーホールをキャンセルする場合に多い理由5つ
時計修理・オーバーホールは依頼を行なっただけでは、修理・オーバーホール作業が進行することはありませんが、見積もり作業後にキャンセルされる場合も少なくありません。その場合に多い理由となるのが、主に下記5つの理由となるようです。
● 予算オーバー
● 納期が長すぎる
● 見積もりしただけ
● 真贋を確かめるため
● 部品入手が困難なモデル
最も多いキャンセル理由となるのが高額な修理・オーバーホール費用の見積もり結果となります。この場合のほとんどがメーカー対応での見積も結果となるようです。ご存知のように各時計メーカは予防整備の観点から、過剰な部品交換を行う場合が少なくありません。また部品在庫の関係もあるのかもしれません。
また時計修理・オーバーホールはユーザーが考える以上に長期間に及ぶこともよくあります。特にオーバーホール繁栄期となる春から夏や、年末年始ではその傾向が強いようですので、そういった時期を避けることで若干の納期短縮も図れるかもしれません。
そして、時計修理・オーバーホール依頼者の中に一定数見られるのが「見積もりだけ」「本物か確認したい」といった、実際の作業を見越さない依頼があるということです。
そこには料金の比較のためであったりといった理由があるようですが、依頼者にとってはキャンセル料の負担があり、また見積もりを行う側では時間と手間を消費してしまうといったことが起こります。
見積もりを依頼する側とされる側の双方で不本意なキャンセルとなるのが、純正部品入手が困難な時計やモデルに交換部品が発生する場合があります。メーカー対応ではまずありませんが時計修理専門店への依頼時には、その対応時計メーカーを事前に調べたりすることも必要になるでしょう。
また、通常オーバーホール対応のみのような場合では、部品交換発生時には残念ながら依頼先からのキャンセル連絡があるようです。なので、依頼する時計メーカーやモデルに特化した依頼先の選定作業は必須となるでしょう。
時計修理・オーバーホールをキャンセルしたその後
● 次の依頼先を選定する
● 諦めて売却する
時計修理・オーバーホールの見積もりをキャンセル、もしくは依頼先からキャンセルされた場合には、次の依頼先を選択するのが一般的な次の流れとなるようです。もしくは売却するのも1つの方法としてもアリでしょう。
時計メーカーへの修理・オーバーホール依頼で見積もり後のキャンセルを行なった場合、次の選択肢は時計修理専門店への依頼となるでしょう。この場合にはメーカー対応と比べて、大幅なプライスオフが期待できるメリットがあります。
そもそもの基本価格の違いに加えて、時計修理専門店ではメーカーのような過剰な部品交換を行いません。また、ゼンマイやパッキン等の消耗品以外は各部品のコンディションを取り戻したりしながら、まだまだ使える部品の予防的な交換も行わないのが一般的です。
しかし、この部品交換の見極めはその時計時術者の経験やスキルによっても違いがありますので、その時計メーカーやモデルに特化した時計修理専門店もしくは時計修理技術者の手に委ねるのは言うまでもありません。
一方で、修理を諦めて時計を売却してしまうという方が最近は特に多いようです。というのも高級時計と呼ばれるものは、それが動いていなくても高額な価格で取引される現状があります。いまでは多くの時計買取業者の登場もあって、安定した市場となっているのも時計売却には追い風となっているようです。
大幅に修理・オーバーホールの予算をオーバーしたような場合や、気になる時計や新しく時計を購入しようとする場合に手持ちの時計を売却することもあるのではないでしょうか。
まとめ:時計修理・オーバーホールは依頼先を見極めるか諦めて売却もアリ!
● キャンセル料を請求するメーカーがほとんど
● 時計返却時の送料の負担あり
● 修理・オーバーホールを諦めても売却できる
時計のコンディションを最良な状態に保つために欠かせない時計のオーバーホールですが、まず初めに行わなければならないのは正確な見積もり作業となります。ですが、この見積もり後のキャンセルは一部のメーカーを除いて、多くの場合で問題とはなりません。
しかし、多くの場合で返却時の送料の負担があったり、メーカーによってはキャンセル料を別途請求される場合がほとんどです。なので、時計修理・オーバーホールの依頼先は事前に調べて依頼することがおすすめです。また、その依頼先も今では多くの情報が開示されていますので容易に選択できるのではないでしょうか。
とはいえ、正確な見積もりによって判明する時計の現状とその費用に対して、諦めて修理・オーバーホールをしないという選択もあるかもしれません。今現在、時計の修理やオーバーホールを検討しながら依頼後のキャンセルも視野に入れているようならば、こちらのページを参考にしていただければとお思います。
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