最終更新日:2022.3.16
機械式時計は私たちが普段何気なく生活する中で、知らず知らずのうちに影響を受けてしまっていることが少なくありません。その代表例となるのが磁気帯です。
磁気は私たちの身近なところにあるので、知らないところで影響を受けてトラブルが発生してしまうこともあるようです。こちらのページは時計の天敵である磁気帯についてまとめています。
目次
磁気帯による時計の症状
● 大きく進む
● 遅れ
● 止まり
磁気帯した時計の症状は大きく上記3が挙げられます。まず、磁気帯した時計はほんんどの場合で、進みの症状が出るようです。また、その際は大きな進みとなる場合がほとんどです。
時計が大きく進む原因としては、時計を落下させたような外部からの衝撃でのヒゲゼンマイの絡みが一般的ですが、このようなことがなく時計が進み出すような場合は磁気帯を疑った方が良さそうです。
次に、遅れに転じる磁気帯した時計もあるようです。この場合も比較的大きめの遅れとなるようですので、外部からの衝撃がないようであれば磁気帯を疑っても良いでしょう。また、個体によっては止まりとなるケースもあるようです。
身近にある磁気帯させるもの
● スマートフォン
● スピーカー
● イヤフォン
● カバンのマグネット
● テレビ
● パソコン
● 電子レンジ
● クルマのダッシュボード
上記のように時計を磁気帯させるものは、身近なところにも沢山のものがあります。まずは、時計を外した時はこれらのものの近くに置いてはいけません。
スマーフォンやテレビ、またはパソコンやスピーカーのような、強い磁気を発するものの上やそばに置いてはいけません。カバンやバッグに入れる場合も、マグネットの近くのポケットにしまうのもいけません。
また、よくありがちなのがクルマを運転中に時計をちょっと外して、ダッシュボードの中や上に置いたりする行為も気をつけたほうが良いでしょう。
ダッシュボードの中には電子機器が入っていることが多く、その磁気も強く発生していることが多いようですので気をつけましょう。
簡単な磁気帯の確認方法
自分自身で磁気帯を確認する簡単な方法は方位磁石を使うことです。100円ショップなどで手に入る方位磁石で問題ありません。使い方としては時計を方位磁石近づけ、方位磁石の針が動いてしまうのであれば磁気帯びの可能性があります。
尚、方位磁石に時計を近づける場合は、リューズ部分を近づけるようにすると良いでしょう。但し、磁気が入っているからと言って、必ず不具合が出るわけではありません。
また、方位磁石の針が動かなくても時刻に狂いが生じていれば、磁気帯びの可能性も考えられますので、参考程度に留めておくのが良いかもしれません。
磁気抜きはプロに任せるしかない
方位磁石での簡単な確認を行なったからといって、その時計の磁気帯の有無を確認出来るものではありません。時計の進むや遅れが磁気帯のせいなのか、それとも何らかの原因があるのかの判断はプロに任せるしか手がないようです。
プロが行う磁気抜きには、脱磁器と呼ばれる機器で脱磁処理をして磁気抜きが行われます。この脱磁器には、時計を乗せるだけで脱磁するタイプ、または時計を脱磁器にくぐらせたりするタイプがあるようです。
まとめ:磁気帯は防ぐことができる
腕時計の内部には金属製のパーツが多く使用されています。また、そのほとんどが磁気を帯びやすい素材となっています。なので、時計が強い磁力に接するとパーツが磁気化して時間が進んだり、遅れや止まりの原因となります。
こちらのページでは、機械式時計の身近な脅威となる磁気帯についてご紹介してみました参考になったでしょうか。
普段の何気ない行動が磁気帯の原因を作ってしまうこともありますが、その対象物から離して置くことで防ぐことができます。なので、磁気帯の危険のあるものから5cm以上離して置く癖を日頃からつけるようにしましょう。
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