時計の雑学

【時計修理店】修理依頼が多い時計ブランドランキングとその理由

最終更新日:2022.3.17

今では多くの時計修理専門店があって、インターネットを利用して日本全国どちらの地域にお住まいでも関係なく、同様のサービスを受けることが出来ます。

また優秀な時計修理専門店を探すことも、日本全国どちらの地域でも簡単に見つけることも出来ると思います。時計の修理・オーバーホールはメーカーだけがその依頼先とはならないのも、ここ最近の特徴ではないでしょうか。

そこでこちらのページでは、時計修理店の郵送サービスが一般化したことによって、全国一律のサービスが受けられる修理・オーバーホールの依頼件数が多い時計ブランドをランキングにしてお伝えしています。

【時計修理店】修理ブランドランキング

1位 ロレックス
2位 オメガ
3位 タグ・ホイヤー
4位 ブライトリング
5位 パネライ
6位 ブルガリ
7位 フランクミュラー
8位 IWC
9位 チュードル
10位 カルティエ

時計修理専門店に持ちこまれる時計メーカーを各時計修理専門店のデータからランキングしてみた結果は上記の通りとなります。このランキングからわかるように、時計修理専門店に持ち込まれる時計ブランドは、その時計の販売本数に比例しています。

ロレックスやオメガはその市場の大きさもあって、時計修理専門店では年間多くの修理・オーバーホールの引き受けを行っています。なので、このような年間実績が多いブランドでは、そのメーカーメンテナンスと比較しても技術的な違いはあまりないようです。

といのも、ロレックスやオメガは並行差別を行わないブランドですが、年間多くの個体が時計修理専門店でメンテナンスされる現状があります。そこには、並行差別がなくてもメーカー依頼が高額になることを知っているからです。

一方で、タグ・ホイヤーやブライトリングは上位にランキングしていますが、これらのブランドは並行差別を行っているブランドになります。年間多くのこれらの個体が時計修理店でのメンテナンスとなるのは、並行差別の影響と同時に並行品ユーザーが圧倒的に多いということでもあります。

並行差別を行う時計ブランドの特徴は、その販売価格の違いが大きいブランドでもありますが、実は多くの時計ユーザーが並行差別の有無を問わず、メーカーと時計修理専門店を上手に使い分けている側面があるようです。

【時計修理店】修理実績が多いブランドの理由

● 部品入手が容易
● ムーブメント製造メーカー搭載モデル

時計修理専門店の修理実績が多い時計メーカーに共通する利用として上記2つがあります。まず、ロレックスは世界的な部品の供給が行われ、多くのモデルでその部品入手が行われています。但し、デイトナ等の一部のムーブメントに関しては例外もあるようです。

ロレックスに次いで多くの修理実績となるオメガも同様に、多くの部品供給が行われているようです。とはいえ、オメガのみが採用しているコーアクシャルモデルに関しては、その部品入手は一部の時計修理店に限られる現状もあるようです。

そして、ムーブメントのみを製造しているムーブメントメーカーから供給を受けて製造される時計に関しても同様に部品の入手が可能です。その代表となるのがETAとセリタです。

強烈な並行差別を行うフランクミュラーにもこれらのムーブメントが使用され、以前の機械式時計市場は6割以上がムーブメント製造メーカー搭載モデルの時計ばかりでした。また、現在も自社ムーブとムーブメント製造メーカー搭載モデルを作る時計メーカーも多いです。

今ではロレックスのように自社でムーブメントを開発するメーカーが増えましたが、並行差別はこのような自社ムーブを背景とした理由もあるようです。

【ムーブメントの見分け方例:ブライトリング】

モデルリファレンス2番目の文字がBで、続く2桁の数字が01から35(B01からB35)であれば、それはブライトリングの自社開発ムーブメントのモデルとなります。また、Bに続く数字が01から35(B01からB35)でなければ、ETA等の汎用ムーブメント搭載モデルとなります。

時計メンテナンスのコストはコンディションに影響する?

時計のコンディションを最適に保つためには定期的なオーバーホールが必要です。オーバーホールの重要性はわかっていても、なかなかその予定通りにはいかないものです。時計のメンテナンスはクルマの車検のように明確な定めがありません。

機械式時計をオーバーホールに出すタイミングは、3~5年に1度程度が最適だとされています。しかし、時計をオーバーホールに出すべきタイミングは、その時計の使われ方にも違いがあるようですが、最も大きな比重を占めるのは時計メンテナンスに要する費用の問題があるようです。

時計のオーバーホールは自分次第で好きな時に出すことができます。とはいえ、自分の時計がオーバーホールに出すべきなのかは、なかなか判断できない人も多いかもしれません。また、何か不具合が起こってから検討する人もいるでしょう。

もちろん、定期的な年数を決めて時期が訪れることで依頼するのが最も最良な方法とはなりますが、決して安いとは言い難いメーカーへの依頼も、時計修理専門店を考慮することで大幅なコストカットが測れるのは、結局はその時計のコンディションを保つ最良の方法となるでしょう。

まとめ

今回は、当サイトが推奨している各時計修理専門店での年間の修理・オーバーホール実績上位の時計メーカーをランキング形式でお伝えしてみました。年間の時計修理・オーバーホール実績は各時計修理専門店によっても違いがありますが、最も多くの修理・オーバーホールを引き受ける時計修理専門店では年間30,000本以上の豊富な実績で多くの時計ユーザーを抱えています。

今回ご紹介した時計ブランドは、もしかするとメーカー以上の実績となる時計ブランドも少なくないのかも知れません。また時計ブランドによっては、メーカーの半額程度で修理・オーバーホールの引き受けを行う優秀な時計修理専門店もありますので、時計メンテナンスのコストカットを検討される場合には参考にされてみてはと思います。

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