基礎知識

【初心者】やってない?機械式時計でやってはいけない3つの事【常識】

機械式時計は3~5年周期の定期的なメンテナンスが必要不可欠な面倒な時計です。しかし定期的なメンテナンスを行うことで、一生をともにすることができるのも使い捨てではない機械式時計の魅力です。

この機械式時計を末長く使用し続けるためには「故障」に繋がるような行為は避けたいものです。機械式時計を使い方の誤りから故障させてしまうと、オーバーホール以外の修理も必要になって余計な費用も必要になってしまうでしょう。

こちらのページでは、機械式時計の故障に繋がる「やってはいけない」NGな行為をご紹介しています。時計修理の現場ではこのようなNGな行為が元で修理依頼となる時計があるようです。

機械式時計でやってはいけないNG3つ

機械式時計でやってはいけない事として大きく3つのNGなことあります。普段何気なく使用している機械式時計も、このような行為が元で修理依頼となる場合があります。その際の不具合には次のようなことがあるようです。

日付送りによるカレンダー不良

● 8時(20時)から4時(16時)の間は日付変更操作をやってはダメ

機械式時計の日付変更を上記の時間帯で行ってはいけません。機械式時計の日付は針が2周(24時間)で日付が切り替わるようになっていますが、この時間帯の時計内部は日付を変えるために歯車などが噛み合っている状態です。

なので、その時に無理やり日付の早送りをするということは、カレンダー車(日送り車)の爪が変形してしまうリスクがあるということです。このカレンダー車(日送り車)の爪は、上記の時間帯は日付ディスクのツメに引っかかっている状態です。

実際の日付変更はリューズ操作によって、「早送り車」という歯車が動くことになります。なので、カレンダー車(日送り車)が日付ディスクのツメに引っかかった状態で「早送り車」が作動するということは、通常動作で日付ディスクに引っかかったカレンダー車(日送り車)の爪に余計な力が加わることになって、最悪は爪が折れることになってしまうでしょう。

日付変更が必要な場合は、次の操作を行なって変更することがオススメです。

① 時計の時刻を6(18)時にセットする
② 日付を前日にセットする
③ 針を回して日付を変更して時刻も合わせる

日付変更は変更禁止の時間帯を避けて行う必要がありますので、時計の時間を確認してから操作するのが最良の方法となります。しかし、最近ではロレックスやブライトリング等では日付操作禁止時間帯のない最新のムーブメントも登場しているようです。

手巻き(巻上)での歯車摩耗

● 手巻き操作を急いで行ってはダメ

機械式時計の動力源となるゼンマイを巻き上げるためには、手巻き式であれば毎日リューズを回して巻き上げる。自動巻であれば8~12時間程度は腕につけてローターを稼働させる必要があります。また、自動巻であっても2、3日放置した後は手巻きで巻き上げる必要があります。

リューズを回してゼンマイを巻き上げるこのような場合には、ゆっくりとリューズを回して巻き上げるようにしなければなりません。時間がないからといってリューズを早く回してしまうと、リューズの回転を切り替える「切替車」の回転が早くなってしまいます。

その結果として「切替車」の歯先の摩耗が極端に進行してしまう原因となってしまいます。この「切替車」が不良になると手巻きが重くなったり、手巻きと同時にローターが回転してしまったりといった巻上不良の原因となります。

磁気帯での精度不良

● 磁気製品に近づけてはダメ

機械式時計のムーブメントは、そのほとんどの部品が金属から作られています。スマホ、PC、TV、スピーカーやヘッドホンといった、これらの磁気製品に近づけて磁気帯してしまうと精度不良や作動不良の原因になってしまいます。特にアンティーク時計は深刻なダメージとなってしまいます。

磁気帯によって影響を受けてしまう部品としては、ヒゲゼンマイ、アンクル、ガンギ車といった脱進機部分になりますが、近年ではシリコンやチタンといった非鉄素材を使用したムーブメントも多く、以前のような深刻な磁気帯による影響も少ないのかもしれません。

また、普通の生活環境内の磁気製品であれば「時計から5cm以上離す」ということをするだけで、ほとんど磁気の影響を受けることはありません。なので、そういった製品から時計を離すということを習慣づけることが良いでしょう。

まとめ:時計の不具合は使い方次第で防げることも多い

こちらのページでは、機械式時計の不具合を作り出してしまうかもしれないことについてお伝してみました。時計好きには当たり前のこれらのことも、機械式時計初心者の方にとってはそうではなかったかもしれません。

普段何気なく使っている機械式時計も、その使い方によっては不具合を引き起こして修理依頼となることも多いようですので、普段の何気ないその使い方にも注意を払ってみてはいかがでしょうか。

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