機械式時計でのオーバーホールの必要性は理解されていても、クオーツ時計でのオーバーホールの必要性はどうでしょうか?

オメガやタグ・ホイヤーに代表される高級クオーツ時計ユーザーの方にとっては、このクオーツ時計のオーバーホールの問題は悩みどころかも知れません。

そこで今回は、そんなクオーツ時計におけるオーバーホール問題について触れてみたいと思います。

クオーツ時計のオーバーホールの必要・不必要それぞれの意見

クオーツ時計のその動力源となるのは機械式時計のゼンマイとは違い、電池の力をその駆動源としています。なので、このクオーツ時計に対してはオーバーホールの必要性を感じる人と感じない人といったように、その感じ方は様々です。

必要派の意見

機械式とクオーツの違いは、機械か電気かの違いだけで。針を回す仕組みは基本的に同じですよ。クオーツであっても、歯車があってそれが回転しているのです。クオーツの場合は、モータが強いので多少磨耗しても問題なく動いてしまうことが多いだけだと思います。

使い捨てるつもりなら良いでしょうが、長年使うつもりならば5年に1回程度はオーバーホールしたほうが寿命は伸びますし、トータルで考えれば出費は抑えられるのではないでしょうか。

使う人の好みですが・・・

クオーツ時計のオーバーホールは、7,8年に1回で良いのはないでしょうか。

クオーツか機械式かは使う人の好みなので、やはり長く使いたいのならばオーバーホールは必要ですし、私は出しました。

不必要派の意見

私は、 2つのアナログ・クォーツ時計を持っていますが、一度もオーバーホールはしていません。しかし、どちらも正確に働きますよ。

機械式は、微妙な力具合で時間が狂うかも知れませんが、電気なら少々遅れてもモーターの力で「強引」に回すのだと思います。なので、クオーツ時計にオーバーホールが必要なのかはわかりません。

クオーツだと・・・

機械式や手巻き以外は、オーバーホールなども定期的に出さなくても調子が悪くなってすれば大丈夫。クォーツだとそんなもんらしいですよ。

クオーツ時計のオーバーホールに対しては、それぞれ意見があるようですね。

機械式のように、その動力がゼンマイにあるのに対して、クオーツ時計のそれは電気の力だということの違いがあるのですが、最終的に針を動かすのは、機械式であってもクオーツであっても、歯車を介して針は動いています。

機械式時計の場合は、この歯車の動きが重くなることで、時刻の遅れなどの症状が現れてくるのですが、一方のクオーツ時計においては、このような症状が見られないことによる違いもあるようですね。

オーバーホールの目的

オイスター パーペチュアル ムーブメント ロレックスの時計製造4

機械式時計もクオーツ時計も、そのオーバーホールの目的は同じです。機械式時計とクオーツ時計は、動力となるゼンマイと電子回路の違いこそあれ、針を動かすための歯車は同様に働いています。

この歯車があるところには必ず、軸受けがありますが、この軸受けに注油された潤滑油は、機械式もクオーツも平等に劣化しているのです。

この劣化した潤滑油を洗浄分解して、新たに注油することで歯車の動きをなめらかに働かせる事が、そのオーバーホールの大きな目的となります。

機械式時計の場合は、潤滑油の劣化が時計の不具合のほとんどの原因を占めていますが、クオーツ時計の場合は、この潤滑油の劣化がすなわち時計が止まったりといった不具合とはなりにくいことも、この潤滑油の劣化を感じにくい原因かも知れません。

機械式とクオーツのオーバーホールの違い

機械式時計とクオーツ時計のオーバーホールの違いはあるのでしょうか?大きく分けて次の2つがあるようです。

オーバーホール価格の違い

一般的な機械式時計は、100個以上の部品が使われていますが、クオーツ時計では60個ほどだということです。

この部品数の違いが、そのままオーバーホール価格の違いともなっていることから、機械式時計に比べてクオーツ時計のオーバーホールの価格が低いようです。

オーバーホールできる部品の違い

機械式時計とクオーツ時計のオーバーホールで、最も大きな違いがクオーツ時計にはオーバーホール出来ない部品があるということです。

それが、クオーツ時計の動力源である電子回路です。クオーツ時計は、電子回路の中身まではオーバーホール出来ないということです。

さらに、クオーツ時計の歯車や機械部品のオーバーホールは出来ても、この電子回路がやられると、そのクオーツ時計を修理することは出来ません。

クオーツ時計もオーバーホールは必要です!

機械式時計は、すべてが機械部品で出来ていますので、修理・交換によってすべてのトラブルの解消は可能です。しかし、クオーツ時計の場合は、電子回路がやられるとオシマイです。

オメガなどの高級クオーツの場合は、電子回路の交換にも応じてもらえることもあるようですが、かなりの高額な請求は覚悟しなければならないでしょう。

先程も言ったように、クオーツ時計は電気の力で針を動かしていますが、最終的に針を動かしているのは機械式と変わらず歯車によって動いています。

潤滑油の劣化などでの歯車への負担が、そのまま電子回路へのダメージとなって蓄積されていくことになります。ですので、メーカーや時計修理店が推奨する7~8年位に一度はオーバーホールを行う方が良いのではないかと思いますよ。

終わりに

今回は、クオーツ時計のオーバーホールの必要性について、お伝えしてみましたが参考になったでしょうか。

クオーツ時計のオーバーホールは、1万円台から受けてもらえますよ。クオーツ時計であっても定期的なオーバーホールを受けることで、末永く同じ時を過ごせますので、今回の内容がそのきっかけとなればと思います。

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