機械式時計はもちろんのこと、またクオーツ時計であっても、定期的なオーバーホール等のメンテナンスを行うことが、その時計を最良な状態で保つためには大切です。また、その際のメンテナンス依頼先はメーカー、もしくは民間の時計修理店への依頼となるでしょう。

オーバーホール等の時計メンテナンスの依頼には、各時計メーカーのサポートセンターや正規代理店、また時計修理専門店や街の時計店でもオーバーホールを行う所が多くあります。当然ですが、どこに依頼しても同じという訳にはいきません。

メーカーが安心だけど・・・それだけでは判断できない

時計オーバーホールはメーカーやブランドによって、専門的な知識や技術が必要になることからも、最も安心できるその依頼先としては、その時計メーカーのサポートセンターへの依頼ではないかと思います。

しかし、このメーカーでのメンテナンスはそもそも価格が高額になりがちです。さらに、並行品に対して割り増し価格を設定しているメーカーもあります。またメーカー対応としながら、一部の時計メーカーは民間の優秀な時計修理店への外部委託も少なくないのが現状です。

ロレックスやセイコーであれば、そのメンテナンス部門には100人を超える時計技師の在籍がありますので、オーバーホール等のメンテナンスの全てを自社内で行うことが可能です。ですが、それ以外の小規模のメンテナンス部門を抱えた時計メーカーのほとんどで民間の時計修理店への外部委託を行っています。

なので、必ずしもメーカーだから安心だと言えない現状があります。また、一部のメーカーではメンテナンス価格と技術的な問題から、そのメーカー対応を検討しないユーザーが多いブランドも存在しています。

時計メンテナンスは時計技師の技量で判断する

オーバーホール等の時計メンテナンスは、メーカーであっても民間の時計修理専門店であっても、その作業内容に違いを見つけることはできません。その作業工程はメーカーでも民間の時計修理専門店でも同じです。

また、今では時計修理専門店にはメーカーより腕の良い熟練した時計修理技師が在籍している事も少なくありません。そして、メーカー在籍経験者や特定のメーカーやブランドに特化した時計技師在籍の時計修理専門店も増えているようです。

最近では、この優秀な時計修理専門店とメーカーとの技術的な違いも見つけ難い現状もあります。

メーカーと時計修理専門店との壁

時計修理やオーバーホールといった時計メンテナンスで避けて通れないのが部品交換です。この部品交換がメーカーと時計修理専門店とを隔てる壁かもしれません。

今ではロレックスやオメガといった高級時計の多くは、そのムーブメントを自社で開発・製造しています。なので、依頼された時計に部品交換の必要を感じた時計修理専門店は、この部品交換時にはメーカーより部品の供給を受けなければなりませんが、この部品の供給を行わない時計メーカーが今ではほとんどです。

時計修理専門店が、時計修理・オーバーホールでの見積もり時にメーカー依頼を推奨するのは、ほとんどが入手困難な部品が発生した場合にそうなります。

ロレックスであってもオーバーホール等のメンテナンスを外部に委託したり、代理店経由などの一部の時計に関しては認定店へと依頼される場合もあります。

このような認定店や外部委託される時計修理店は、当然ですがメーカーからの部品供給が行われています。しかし、このような認定店であっても文字盤などの外装部品交換時はメーカー送りとなるようですので、このような場合の時計修理・オーバーホールはメーカー一択となるようです。

最後に

メーカーだけが安心・安全な時計メンテナンスの依頼先だと思われる方も多いかもしれません。一方で、メーカーにこだわることなく優秀な時計技師に委ねたいと思われるユーザーも最近は増えてきました。

この優秀な時計技師が在籍している時計修理専門店を見極める一つのポイントが、部品供給ルートが確立した時計修理専門店です。このような時計修理専門店は日本国内の認定店との取引や、海外の正規認定店とのパイプを使って通常では入手困難な部品の調達も可能としています。

そして、メーカーだからすべての時計のメンテナンスを行うことはしません。製造後10~25年の修理部品の保管期間が過ぎたモノはメーカーであっても引き受けを行ってもらえません。ですが、時計修理専門店であれば対応してもらえる事も多いです。

ロレックスやオメガのアンティーク市場は確立されていて魅力的ですが、これらのアンテークやヴィンテージ時計をメンテンスして動かしているのは紛れもなく時計修理専門店だと言えます。

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