最終更新日:2022.1.20
ブライトリングは、その精悍なデザインで男心を擽る魅力的なモデルが多くラインナップされています。一方で、その購入となれば最大半額程度の価格となる「並行品」の場合がほとんどです。また一方で購入価格の価格差同様に、正規メンテナスで大きな価格差を生むのもブライトリングです。
こちらのページは、ブライトリングの正規オーバーホールでの並行差別の内容のほか、ブライトリングの正規メンテナンスについて詳しくまとめたページとなっています。また、ブライトリング並行品ユーザーの自己防衛についてもご紹介しています。
目次
ブライトリング正規オーバーホールは2倍の格差あり
種別 | 並行品 | 正規品 |
---|---|---|
クォーツ | 88,000円 | 44,000円 |
自動巻3針 | 92,400円 | 46,200円 |
クロノグラフ | 115,500円 | 57,750円 |
クロノグラフ複雑 | 132,000円 | 66,000円 |
ブライトリングの国内正規メンテナンスはブライトリングジャパンが担ってますが、上記正規価格の通り「並行品」ユーザーには過酷とも思える正規メンテナンスでの価格設定となっています。
なので、ブライトリング正規ユーザーであればブライトリングジャパンでの正規メンテナンスが、最もおすすめで安心・安全なその依頼先となるのは間違いないでしょう。一方で、ブライトリングの並行品ユーザーにとってこの価格差では、正規メンテナンスのメリットを感じることはないのかもしれません。
また、ブライトリングのメンテナンス部門はロレックスやセイコーのような100名を超える技術者の在籍はなく、30名前後の技術者でのメンテナンス部門となることから外部のメンテナンス委託先へ流れる個体もあるようです。
ブライトリング正規メンテナンスの依頼方法と注意事項
● スタジオ・ブライトリングへの持ち込み
● 正規代理店への持ち込み
● ピックアップサービス
ブライトリングの正規メンテナンスの依頼方法は上記3つの方法があります。特に東京・大阪近郊にお住まいならば直接、スタジオ・ブライトリングへの持ち込みが最もオススメの依頼方法となります。
スタジオ・ブライトリング銀座
● 〒104-0061 東京都中央区銀座4-2-15 塚本素山ビル6F
● TEL:03-5250-7011
● 営業時間:8:00~20:00
● 休業日:土曜/日曜/祝日
スタジオ・ブライトリング大阪
● 〒541ー0059 大阪市中央区博労町4-2-15 ヨドコウ第2ビル9F
● TEL:06-6253-3702
● 営業時間:9:00~18:00
● 休業日:土曜/日曜/祝日
スタジオ・ブライトリングへの持ち込みが困難な場合は、ブライトリングの東京・大阪・福岡の直営店をはじめとする全国120店舗の正規取扱店への持ち込みも良いかもしれません。ですが、この場合は代理店手数料がプラスされた請求となる場合があります。
また、ブライトリング正規取扱店への持ち込みは見積も後の連絡を含めて、すべての連絡が正規取扱店経由となります。メンテナンスに関する疑問や質問等がある場合には、この環境によってレスポンスに若干の不安を抱えることになるかもしれません。
なので、スタジオ・ブライトリングへの持ち込みが困難な場合にはピックアップサービスを利用して、東京・大阪のスタジオ・ブライトリングへの郵送サービスがオススメな依頼方法だと言えます。
ブライトリングの正規メンテナンス依頼時の注意事項
● ピックアップサービスは880円の送料が必要
● 見積もり後のキャンセルは3,300円(スイス送り11,000円)が必要
● 国際保証書が必要
● メンバーズカード(クラブ・ブライトリング会員のみ)が必要
ブライトリングの正規メンテナンスの依頼時には上記4つ、もしくは3つに注意する必要があります。ブライトリングのピックアップサービスでの郵送料は無料ではありません。
また、見積もり自体は無料であっても見積もり後のキャンセルではキャンセル料の請求が行われます。国内での見積もりでは3,300円、スイス送りとなった個体でのキャンセルには11,000円の請求が行われます。
そして、他のブランドでは問題とはならない国際保証書の提示が求められます。この国際保証書は特に中古等で購入した場合には注意したいポイントの1つとなるでしょう。この国際保証書の紛失等についてはスタジオ・ブライトリングや、正規取扱店に申告することで再発行を受けられる場合があるようです。
ブライトリングはクラブ・ブライトリングのメンバーズカードを提示することで、並行品との区別をつけていることから、メンバーズカードの提示を行うことで正規品扱いとなります。メンバーズカードを保有する場合は忘れずに提示しましょう。
【自己防衛】ブライトリング並行品ユーザーにできること
● ブライトリングに特化した時計修理店で定期メンテナンスを行う
● オーバーホール頻度を上げて部品の消耗を防ぐ
● 自社ムーブモデルは部品交換時にのみスタジオ・ブライトリングを利用する
ブライトリングは販売価格の大きな違いから並行品ユーザーの多い時計ブランドの1つとなっていますが、ブライトリングの正規・並行を問わずブライトリングのオーバーホール等のメンテナンスは、スタジオ・ブライトリングが最適なその依頼先となるのは間違いないでしょう。
しかし、ブライトリングの正規メンテナンスに優位性を感じられない並行品ユーザーは、上記4つを参考にすることで2倍の格差となる並行差別からの自己防衛ができるのではと思います。
ブライトリングはオーバーホール間隔4〜6年を推奨していますが、この間隔を3〜4年として定期オーバーホールを行うことで、消耗部品を減らすことが最良の方法となるでしょう。
その際の依頼先として、ブライトリングに精通した時計修理店選びは必須ですが、定期オーバーホールを行うことで部品消耗のリスクを担保することが可能です。また、そうすることが結果的にコストを抑えることにも大きく役立つことになるでしょう。
そして、最も重要なこととして抑えておきたいことは、ブライトリングのムーブメントが2種類あるということです。ブライトリングも他のブランド同様に自社開発のムーブメント、従来のETA等の汎用ムーブメントを搭載したモデルが存在しています。この両者は裏蓋の刻印で見分けます。
モデルリファレンス2番目の文字がBで、続く2桁の数字が01から35(B01からB35)であれば、それはブライトリングの自社開発ムーブメントのモデルとなります。また、Bに続く数字が01から35(B01からB35)でなければ、ETA等の汎用ムーブメント搭載モデルとなります。
ブライトリングの並行差別の原資とも言えるのが、この自社ムーブメントの存在です。というのも、ブライトリングはこの自社ムーブメントの部品流通を行っていません。したがって、ブライトリング自社ムーブメントの部品交換はスタジオ・ブライトリングのみでの対応となります。
なので、ブライトリング自社ムーブメントモデル並行品の部品交換発生時は、2倍の並行差別を受け入れる必要が発生することになります。一方で、世界中に流通される汎用ムーブメントモデルは、そのメンテナンス一切をメーカー以外で継続的に行うことが可能となるでしょう。
結局のところ、ブライトリングのような並行差別を行う時計ブランドとの上手な付き合い方は、そのブランドでの正規メンテナンス依頼を最低限におさえるということなのかもしれません。
まとめ:ブライトリングの並行差別は対処すれば良い
ブライトリングの並行品ユーザーにとってブライトリングの並行差別は、金銭的に大きな負担を強いられる理不尽な扱いだと感じるでしょう。しかし、その価格差を受け入れられるならば、スタジオ・ブライトリングの正規メンテナンスが最良の依頼先となるでしょう。
また、ブライトリングは販売価格差がとても大きな時計ブランドの1つです。例えば、ナビタイマー01の正規と並行の価格差は40万円以上ですが、この価格差に見合ったサービスを正規メンテナンスに求めるユーザーもいれば、そうでないユーザーも多く存在しているかもしれません。
結局は、ブライトリングユーザーそれぞれの考え方によって、メンテナンスに対する考え方にも違いがあるということです。とはいえ、2倍の格差を設定しているブライトリングであっても、それぞれに対処すれば問題はないということです。
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