最終更新日:2021.10.12
レッドローターで知られるオリスは機械式時計の入門機として、また機能性とデザインに優れた時計として人気のブランドとなっています。そして、正規品の半額程度の価格で購入することができる「並行品」に人気が集まる時計ブランドでもあります。
こちらのページでは、リーズナブルでありながら拘りをもって作られる、人気のオリスの時計メンテナンスにおける並行差別の有無や、オリスならではの注意することなどをまとめたページになっています。
目次
【オリス】正規オーバーホールに並行差別はあるのか?
オリスの正規オーバーホールは、2018年以降はオリスジャパンがその引き受けを行っていますが、オリスジャパン継承後も「並行差別」は存在しています。しかし、オリスジャパン創立以前は3倍の価格差がありましたが、現在は1,8倍の価格差に抑えられています。各モデルの価格差は下記の通りです。
モデル | 正規品(保証書有) | 並行品(保証書無) |
---|---|---|
手巻き | 25,000円 | 45,000円 |
自動巻 | 25,000円 | 45,000円 |
スケルトン | 35,000円 | 63,000円 |
フライトタイマー | 35,000円 | 63,000円 |
アラーム | 35,000円 | 63,000円 |
ジャンピングアワー | 35,000円 | 63,000円 |
ワールドタイマー | 40,000円 | 72,000円 |
ムーンフェイズ | 40,000円 | 72,000円 |
クロノグラフ | 40,000円 | 72,000円 |
参考: https://www.gressive.jp/satellite_site/oris/afterservice/
【オリス】正規オーバーホールで注意する事3つ
● ポリッシュサービスは付いていない
● スイス見積もりムーブメントがある
● キャンセル料の発生がある
オリスの正規オーバーホールでは上記3つのポイントに注意しておく必要があります。オリスの正規オーバーホールには、他のブランドでは標準サービスとなるポリッシュサービスが基本作業に含まれていません。
なので、ポリッシュサービスを希望する場合は別途、料金の負担があります。また、その際にもオーバーホール同様に正規品と並行品との間に価格差を儲けています。ポリッシュサービス価格は下記の通りです。
ポリッシュ | 正規品(保証書有) | 並行品(保証書無) |
---|---|---|
ブレス | 10,000円 | 18,000円 |
本体 | 15,000円 | 27,000円 |
次に、オリスでは自社ムーブメント搭載モデルを2014年より順次発表していますが、そのムーブメントによってはスイス本国のみでの見積もりとなるモデルが存在します。スイス本国送りとなるキャリパーNoは次の通りです。
モデル | 正規品(保証書有) | 並行品(保証書無) |
---|---|---|
Cal 110/111/112/113 | 要見積り | 要見積り |
100m防水モデル | 要見積り | 要見積り |
また、オリスではオーバーホール見積もり後のキャンセルにはキャンセル料の請求が行われます。そのキャンセル料は下記の通りです。
キャンセル | 正規品(保証書有) | 並行品(保証書無) |
---|---|---|
国内見積り | 2,000円 | 2,000円 |
スイス見積り | 12,000円 | 12,000円 |
オリスのスイス本国送りとなるキャリパーNoは全て手巻きムーブメントとなります。10日間のパワーリザーブのこれらの手巻きムーブメントは、オリスジャパンでの見積もりではなく、スイスのオリス本社での見積もりとなります。
オリスはムーブメントの違いを考慮すると良いかもしれない
ここ最近の機械式時計の各メーカーラインナップの多くに、自社開発ムーブメント搭載モデルが増えてきました。独立系の時計メーカーとして知られる「オリス」も例外ではありません。オリスの自社ムーブは機械式時計初となる10日間のパワーリザーブや、10年間ノーメンテを約束するブランドでもあります。
そして、オリスは他のブランドでも見られる「自社ムーブメント」と「汎用ムーブメント(セリタ社製)」という2つのムーブメントを搭載するモデルをラインナップする時計メーカーです。なので、そのムーブメントの違いによっても、正規メンテナンスでのメリットやデメリットがあるでしょう。
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