最終更新日:2021.10.11
高級時計の代名詞となるロレックスは正規品の供給が需要に追いつかず、並行品価格が爆上がりする珍しい現象が起こる人気の時計ブランドです。また、ロレックスは一部の時計ブランドで行われる「並行差別」とは無縁のブランドとしても知られています。
こちらのページは、ロレックスの正規オーバーホールの内容を詳しくまとめたページとなっています。尚、一部のロレックスユーザーにとっては、正規メンテナンスが不向きな場合があるかもしれません。
目次
【並行差別なし】ロレックス正規オーバーホール価格
モデル | 価格 |
---|---|
自動巻 | 47,300円 |
手巻き | 44,000円 |
GMT | 49,500円 |
デイデイト | 60,500円 |
デイトナ | 66,000円 |
● 時計の真贋確認
● ムーブメントの分解
● ムーブメントの洗浄
● ムーブメントの組み立て・注油
● ケースとブレスレットの研磨
● ケースの組み立て
● ムーブメントのケーシング
● 精度検査
● 防水検査
● 最終品質検査
ロレックスの正規オーバーホール価格と作業内容は上記の通りです。交換部品発生時には上記価格にプラスして部品代の請求が合わせて行われます。そして、ロレックスは並行差別を行わない時計メーカーですので、正規品と並行品との間でメンテナンスの価格差は存在していません。
とはいえ、ロレックスの正規メンテナンスはその品質保持とメーカーの考え方もあって、劣化部品に関連する部品交換の提案が一式で行われる場合が少なくありません。なので、ロレックスの正規メンテナンスは基本価格に部品代がプラスされた請求となって、多くの場合が7〜10万円前後の請求価格となるようです。
このような予防整備的な意味合いが強いメンテナンスをメーカー依頼の大きなメリットと捉えるユーザーも少なくありません。しかし、メーカーの考え方を理解する一方で、追加発生するこのような部品代の負担を良しとしないユーザーもまた多いようです。
ロレックス正規メンテナンスの依頼方法
● サービスセンターに持ち込む
● 正規代理店に持ち込み
● 郵送で送付する
【ロレックス・サービスセンター】
● 日本ロレックス「https://www.rolex.com/ja」
住所:〒100-8345 東京都 千代田区 丸の内 2-3-2 郵船ビル
電話:03-5857-2315
営業時間:9:00~16:30
定休日:土・日・祝日
● 札幌
住所:〒060-0005 北海道 札幌市 中央区 北五条西 5-2 住友生命札幌ビル8F
電話:011-241-0852
営業時間:9:00~16:30
定休日:土・日・祝日
● 仙台
住所:〒980-0021 宮城県 仙台市 青葉区 中央 4-10-3 住友生命仙台ビル12F
電話:022-264-2020
営業時間:9:00~16:30
定休日:土・日・祝日
● 名古屋
住所:〒450-0001 愛知県 名古屋市 中村区 那古野 1-47-1 名古屋国際センタービル1F
電話:052-581-4747
営業時間:9:00~16:30
定休日:土・日・祝日
● 広島
住所:〒730-0013 広島県 広島市 中区 八丁掘 14-4 JEI広島八丁堀ビル 6F
電話:082-225-4400
営業時間:9:00~16:30
定休日:土・日・祝日
● 福岡
住所:〒810-0001 福岡県 福岡市 中央区 天神 2-8-38 協和ビル6F
電話:092-741-1887
営業時間:9:00~16:30
定休日:土・日・祝日
【郵送専用】
● 東京
住所:〒135-0016 東京都 江東区 東陽 3-28-6 ロレックス東陽町ビル
電話:03-5857-2315
営業時間:9:00~17:30
定休日:土・日・祝日
● 大阪
住所:〒531-0072 大阪府 大阪市 北区 豊崎 5-3-22 ロレックス中津ビル
電話:06-6377-5900
営業時間:9:00~17:30
定休日:土・日・祝日
ロレックスの正規メンテナンスの依頼は上記3つの方法があります。対面でのメンテナンス依頼を希望する場合は、全国のサービスセンターへの持ち込み、またはロレックス正規販売店への持ち込みが良いでしょう。但し、正規販売店でのメンテナンス依頼は手数料をプラスされた請求が行われるようです。
ロレックス正規販売店経由では手数料の負担がありますので、各サービスセンターへの持ち込みが困難な場合は郵送での送付依頼がオススメです。尚、時計郵送時の梱包パックは無料で利用できますので、東京・大阪の郵送専用窓口へ問い合わせを行いましょう。
ロレックス正規メンテナンスの特徴と注意事項
● サービス保証書発行
● 2年間保証
● ポリッシュサービス付き
● 部品交換の拒否は出来ない
● ヴィンテージは風合いがなくなる
ロレックスの正規メンテナンスには2年間保証とポリッシュサービスの付与、さらにサービス保証書が発行されます。サービス保証書の発行と2年間のメーカー保証は、メーカー依頼の最大の安心材料となるでしょう。
また、このサービス保証書ありの個体は、その売却時には査定上乗せが提示される場合が多くあるようです。そして、時計修理店等ではオプション扱いとなるポリッシュサービスも、メーカー正規メンテナンスの特徴となるものです。
このロレックスのポリッシュサービスは、一部の時計メーカーのようなライトポリッシュではなく、一般的に「新品仕上げ」と呼ばれる完璧な外装研磨が行われ、新品同様の輝きを取り戻すことを前提とした対応が行われます。
ポリッシュサービス同様に、ロレックスでは正規メンテナンスの個体は、すべて現行品と同じような状態を求められます。したがって、予備整備的な部品交換の提案が行われる場合がほとんどとなります。この場合の部品交換の拒否を行なった場合は、キャンセル扱いとなってメンテナンスを受けることは出来ません。
また、ヴィンテージモデルの個体であっても同様の対応が取られますので、文字盤や針といったパーツも現行品のパーツへの交換が提案されることとなります。このような場合でも交換パーツの拒否を行うことはキャンセル扱いとなって、ロレックスの正規メンテナンスサービスを受けることは出来ません。
ロレックスは時計メンテナンスの基本
● 時計メンテナンスの基本となるブランド
● 多くの時計修理店で最多の依頼件数
● 部品の流通量が多い
ロレックスはメーカー技術者を含めて、時計修理に関わる多くの時計技術者にとっては、基本となる時計メーカーです。街の時計修理店は別として、全国対応を行う時計修理店では、ロレックスは最もオーソドックスな時計ブランドとなります。また、多くの時計修理専門店で最多の依頼件数となるのもロレックスです。
ロレックスは、他の時計ブランドに見られるような、そのブランド独自の閉鎖的な対応をとるようなことはありません。また、正規品と並行品の差別化も当然ありません。そのロレックスが本物であれば、そのサービスは一律が約束されます。
但し、メーカーでは製造後30年を過ぎたアンティークモデルは引き受け不可だったり、ヴィンテージモデルは現行風に仕上げられて、その価値を大幅に落としかねませんので注意が必要です。
しかし、全国対応を行うような時計修理専門店では、ヴィンテージモデルの価値を落とすようなメンテナンスを行うことはありません。限りなくオリジナルを保ちたいヴィンテージモデルはメーカーには頼まない姿勢が必要かもしれません。
また、ロレックスは部品の流通量が非常に多い時計ブランドでもあります。そういったことも、必ずしもメーカーに頼らないロレックスユーザーが多い理由の1つなのかも知れません。
まとめ:ロレックスはメーカーが安心・安全だが注意することもある
こちらのページではロレックスの正規メンテナンスについて、まとめてみましたが参考になったでしょうか。ロレックスは、一部の時計ブランドのような並行差別の存在はなく、そのサービスは一律で行われます。
しかし、ロレックスの正規メンテナンスは結果的に10万円前後の高額な費用の負担を求められる場合がほとんどです。また、一部のロレックスユーザーにとっては、正規メンテナンスが必ずしも良しとならない場合もあるようです。
とはいえ、ロレックスのメンテナンスはメーカーが安心・安全なその依頼先であることは間違いありません。しかし、高額になりがちなのもメーカー依頼の難点かもしれません。
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