時計のガラス風防が割れたりヒビが入った場合の対応と気をつける事！

最終更新日：2022.6.10

時計のガラス風防が「割れてしまった」「故障してしまった」「中が曇っている」など、風防に不具合が見られた場合の対応はどうすれば良いのでしょうか。

時計のガラスなどの破損などの主な原因は、外部からの強い衝撃による場合がほとんどです。当然ながらガラス風防にキズが付いたり、破損してしまうと修理が必要となってきます。

このページでは、時計のガラス風防のトラブルでの対処法と気をつけたいことなどについてお伝えしていきます。

● ガラス
● プラスチック

時計の風防には、サファイアクリスタル・ガラスとプラスチック製の２種類の風防が存在します。その時計に使われている風防によっても対応が異なっています。サファイアクリスタルの場合は、研磨での対応をすることが出来ません。なので、もし壊れてしまった場合は交換しか手はありません。

一方のプラスチック風防でしたら、研磨することによって小さな傷なら消す事が可能です。ですが、これも研磨しても消えることのない深い傷が気にような場合は、交換での対応しか方法がありません。

ですので、状態や程度によって交換が必要か？必要ではないか？やはり、プロの方に見てもらわなければパーツ交換の有無を見分けることは難しいのではないでしょうか。

＊近年のロレックスのモデルには、王冠の透かしが入っていますのでメーカー対応のみとなります。

風防のトラブルの場合における対応は、その時計メーカーと一般の時計修理専門店では対応も違います。メーカー送りになった時計は間違いなく全て風防交換での対応となります。当然ながら高額な修理費用を覚悟しなければならないでしょう。

では、一般的な時計修理専門店ではどうでしょうか。時計修理専門店では、次のような対応をとる場合がほとんどとなります。

● 研磨する
● 交換

プラスチック風防は浅い傷であれば磨くことで修復可能な場合がほとんどです。その場合の研磨料金は、5,000円前後が相場のようです。または、研磨では修復できないような場合は交換対応となります。

尚、プラスチック風防は高いパーツ交換代とはなりにくく、パーツ代としては5,000円前後となるようです。プラスして技術料が請求されます。

サファイアクリスタルガラスなどのガラス風防は交換のみの対応となります。この場合のパーツ代としては10,000円〜30,000円程度の価格となる場合が多いようです。

また、ガラス風防の交換は防水テストなども必要な作業となりますので、技術料と合わせて20,000~40,000円程度となる場合が多いようです。

風防トラブルで最も気をつけなければならない事は水分の侵入です。この水分のムーブメント内への侵入には特に気を配らなければなりません。時計のガラス面に曇りや水滴ができていたら要注意です。

水分は錆びや故障の原因となる時計の大敵ですので、すぐに取り除かねばなりません。一刻も早くプロの手による修理が必要となります。

今回は、時計の風防トラブルについてお伝えしてみましたが参考になったでしょうか。

今回ご紹介した風防トラブルでの対応ですが、一般的にはオーバーホールを伴わない場合の風防交換は、民間時計修理専門店ではオーバーホール同時での依頼しか受付していない場合がほとんどのようですので、同時のオーバーホールの検討をされてみても良いのかなぁとは思います。

しかし、この風防のみの対応だけを求めている方もいるかもしれません。ですので、風防のみでの対応を受け付けている信頼出来る時計修理専門店として「WATCH COMPANY」と「オロロジャイオ」ですので参考にしてみてはどうかと思います。

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