時計好きの方の多くが、クルマ好きってことはないでしょうか。特に男性であれば、そのような傾向にあるように感じるのは、私だけではないのかも知れませんよね。

今回は、時計好き=クルマ好きと考える私が自身の経験を踏まえて、時計とクルマのメンテナンスにおける共通点をお伝えしてみようと思います。

時計メンテナンスはクルマと同じだなぁと思うこと

時計もクルマもメンテナンスを怠ると、針の動きを止めたり、エンジンを止めたりといった故障が発生してしまいます。また、定期的なメンテナンスを行った時計やクルマは、あなたと共に時を刻んだり、快適にあなたを目的の場所へと連れて行ってもくれます。

この時計とクルマでは、そのメンテナンスにおいても多くの共通点が存在します。時計もクルマも、そのメンテナンスの依頼先はメーカーと民間の2つの選択肢がありますが、それぞれに違いがあるものです。ですが、そこで行われるメンテナンスに大きな違いはありません。

結局は技術者とメカニック次第!

時計もクルマも結局は、そのメンテナンスを行う時計技術者やメカニックの腕次第だということです。時計もクルマも、そのメーカーでのメンテナンスが最も安心・安全だと思われているのではないでしょうか。

メーカーであれば、そのブランドやモデルに特化した技術や、情報を持ち合わせているかも知れません。しかし、部品交換発生時には不具合箇所の部品だけではなく、付随する部品の一式交換が当たり前に行われます。

一方で民間の時計修理店や自動車整備工場では、交換部品の特定やその不具合箇所の特定が行われるなど、より細かい整備や技術が要求されることも少なくありません。また、部品交換発生時には最小限の部品交換をその常としています。

メーカーや正規ディーラーでしか直せない時計とクルマがある!

ロレックスやオメガといった、一般的に高級時計とされるスイスメイドの時計メーカーの中には、外部への部品の供給を行わないメーカーも存在しています。また、並行品のメンテナンスを受け付けない時計ブランドもあります。

クルマの場合も同様に、特に輸入車の多くも特定の部品を民間の自動車整備工場に供給を行わないメーカーがあったり、そのメーカーの正規ディーラーでなければ直せない故障個所や交換部品が存在します。また、その際にはソフトのダウンロードが必要な部品も多く、正規ディーラー以外では対応することが出来ない場合もあります。

時計ムーブメントとクルマのエンジンはその時代を生き抜く!

時計の心臓部もクルマの心臓部も、今では2つの種類が存在しています。クオーツとEV、または機械式と内燃エンジンといったように、似たようなその作りも特徴的ではないでしょうか。

時計の世界では、クオーツショックと呼ばれた時代を生き抜いて、今では宝飾品・高級品・趣味といったステータス性がプラスされて、機械式時計はその存在価値をさらに引き上げたように思います。

一方のクルマといえば、環境問題やエネルギー問題からハイブリッド車が一般的になりつつあり、またEV・電気自動車の普及も急速に進んでいるようです。とはいえEVは、まだ性能的な側面や技術的な側面もあって、内燃機関エンジンとの立場の逆転は起こっていません。ですが、このEV化はこれからますます進行するのは間違いないようです。

時計の世界でのクオーツショックが今、クルマの世界でのEVという名のクオーツショックが始まろうとしている状態だと言えるかもしれません。もしかすると、クルマもクオーツショックの頃のような使い捨ての時代が来るのかもしれません。とはいえ、機械式時計同様にレシプロエンジン車がなくなることもないでしょう。

まとめ:メーカーと民間を使い分ける!

時計とクルマのメンテナンスはとてもよく似ています。私はここ15年程は特定のメーカーの輸入車を乗り継いでいますが、機械式時計同様に民間でのメンテナンスを基本としています。しかし、正規ディーラーでなければ対応できないメンテナンスは、ディーラーにお願いするスタンスを取っています。

時計もクルマも結局は、そのメンテナンスを行う技術者や、メカニックの腕次第だということを実感値として私は持っています。なので、メーカーがすべてに対して安心だとも思っていません。

機械式時計もクルマも、趣味性がとても高いモノではないかと思います。時刻を知りたければ、スマホや携帯で十分です。また移動手段だけを取れば、クルマはどれも同じです。「自分にとって価値のあるモノ」として選んだその時計やクルマのメンテナンスは、メーカーと民間を上手に使い分けることが最良な方法だと思っています。